柳井正会長兼CEOはアメリカ国民に向けた手紙を書き、その手紙を米ニューヨークタイムズ紙に広告として掲載した。「アメリカ国民の皆様へ」と始まった文章で柳井会長は「この国は素晴らしいモノを提供できる人が受け入れられる場所だ。1984年に『ユニクロ』の1号店を日本にオープンした時から、いつかアメリカに私の新しいアイディアを持ち込むことを夢見てきた。この国はポジティブで冒険的なパイオニア精神を持ち、われわれの精神と合致している」と綴った。
また、同氏は手紙の中に「ユニクロ」のボストン、シカゴ、シアトルへの出店と共に、ブランドが掲げる服のコンセプト「ライフウエア」についても記した。「ライフウエア」は毎日着るために作られたシンプルな洋服でありつつ、「人生をさらに良くする」という決してシンプルではない目的を持つと説明した。2ページにわたる広告には柳井会長の手紙の他、「ユニクロ」が来月予定しているイネス・ド・ラ・フレサンジュとのコラボや、10月のクリストフ・ルメールやカリーヌ・ロワルトフェルドとのコラボにも触れた。
ジョン・ジェイ=ファーストリテイリング グローバル・クリエイティブ・ディレクターは「今回の新しい広告キャンペーンは柳井会長のアメリカに向けた手紙から始まり、『ユニクロ』をインスパイアしてきた文化や顧客との対話をテーマに、今後も続くものになっている。『ユニクロ』は益々グローバルブランドに成長しており、今こそきちんとブランドの価値観や哲学を伝えるべきだど思っている」と語った。