そごう・西武は「エスプリ・ドゥ・フランス」フェアに伴い、パリ出身のイラストレーターのティファニー・クーパーとカール・ラガーフェルドのコラボアイテムを9月8日から販売している。それを記念した発売イベントが9月12日〜13日に西武池袋本店と西武渋谷店で行われ、ティファニー・クーパーが初来日した。
ファッション界を風変わありな視点で捉えたユーモラスな作風で知られるティファニー・クーパーは、今回のコラボレーションの実現について「何年も前からカール・ラガーフェルドと彼の愛猫のシュペットをモチーフにしたイラストを書き溜めていた。そしてそれらをプリントしたオリジナルのTシャツやスカーフと、手紙を添えてカール本人に送ったことからこの企画は始まった。1週間後にカール・ラガーフェルド社のPRから連絡が届き、カールが私の作品を気に入っていると聞いたときは本当に興奮した」と振り返る。彼女のポップで楽しいイラストのカプセルコレクションは、全17アイテム。Tシャツやスニーカー、iPhoneケースと多彩なアイテムがラインナップするが、その中でも特に「カールやシュペットの顔を模したバッグがお気に入り。前は顔になっていて、後ろはポニーテールになっていたりと両者の後ろ姿を表現している。スタイリングチームの素晴らしいアイディアだった」という。日本の印象については「すべてがクール。見るものすべてが新鮮で面白いし、若い女性たちのファッションセンスに驚いた。ファッションの首都はパリではなく、ここ東京なのでは。今回は短期間の滞在となるが、昨夜は和食レストランにも訪れ、日本の文化に少しでも触れられて嬉しく思う」と語る。
また、カール・ラガーフェルド社のピエール・パオロ・リギCEO兼社長は、日本でそごう・西武と組んだ理由を「ティファニー・クーパーのように、ファッションをアイロニック(皮肉的)に解釈するには優れたセンスが必要であり、それはまさにわれわれが持つ考え方とも一致している。私はそごう・西武の経営陣と話し、彼らの先鋭的なビジョンを知ることで、今回のプロジェクトにおいて素晴らしいパートナーとなることを確信した」と話す。