ファッション

小松精練×隈研吾の世界初のカーボンファイバー建築「ファーボ」がお目見え

 テキスタイル大手の小松精練は13日、旧本社棟を改装したテキスタイルラボ「ファーボ」の落成式を行った。同社製のカーボンファイバーロッド「カボコーマ・ストランドロッド」を補強材として使った建築物は世界で初めて。デザインを担当した建築家の隈研吾は、「鉄とコンクリートでできた20世紀の建築ではなく、透明感があり、開放的で、しなやかなこれからの建築ができた。『カボコーマ』自体も、カーボンファイバーという最先端のテクノロジーに、組紐という日本の古い技術を掛け合わせた製品。強くて人間に優しいこれからの建築の可能性を見てほしい」と語った。「ファーボ」には、最新のテキスタイルコレクションの他、シルクや染色技術などの繊維技術の展示・紹介も行い、一般公開も予定している。池田哲夫・社長は、「炭素繊維は今の建築基準法ではまだ認められていないが、自ら使うことで一つの大きな実績を作った。今を見つめながら将来に向けて新しい素材を世間に問う、そういった場所にしたい」という。

 「ファーボ」の内部は、「カボコーマ・ストランドロッド」の他、屋外緑化用セラミック「グリーンビズ」、同社のテキスタイルを空調ダクトや照明のファサード、壁材、カーテンなどの素材に使用している。落成式には、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋・社長、東レの阿部晃一・副社長、谷本正憲・石川県知事らが訪れた。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。