毛皮を使用したデザインを競う「JFAファーデザインコンテスト2015」(主催:日本毛皮協会)の最終審査会及び授賞式が11月20日、時事通信ホールで行われた。同コンテストは、これが14回目。応募総数2391点のデザイン画の中から選出された優秀作20点がファッションショー形式で発表された。グランプリを受賞したのは、文化服装学院生の鈴木宏志の作品。アンリ・マティスの絵画がインスピレーションソースだという。「ファーは、デザインが難しい素材だと感じた。しかし、協力会社(中村毛皮貿易)のアドバイスを受けながら、プロと一緒に制作できたことは貴重な経験になった」と受賞の感想を話した。賞状と賞金50万円の他、副賞としてデンマーク・コペンハーゲンにある毛皮の研究機関サガデザインセンターの研修旅行および2016香港インターナショナルファー&ファッションフェアに招待された。審査員長を務めたドン小西ファッションデザイナーは、「デザインのバリエーションの豊富さにビックリ。"ノームコア"がトレンドといわれ、"究極の普通"にうんざりしていた。やっと未来が見えてきた気がした」と総評した。