ベイクルーズ(BAYCREWS)は12月24日、南青山・骨董通り裏の3.1フィリップリム青山店隣に、ザ・コンテンポラリー・フィックスのオーナーで、「ミスター ジェントルマン(MR. GENTLEMAN)」デザイナーの吉井雄一をクリエイティブ・ディレクターに迎えた新業態「シティショップ(CITY SHOP)」1号店をオープンする。店舗は2層構成で、売り場面積は247平方メートル。1階に同氏が手掛ける飲食店「パリヤ(PARIYA)」がプロデュースする野菜中心のデリカテッセンを展開し、2階には、ビンテージウエアとオリジナル、東京ブランドを中心としたセレクト、一点モノを含む雑貨をそろえる。
「今回ベイクルーズと手を結んだのは、20年間『パリヤ』を続け、飲食とファッションに同じだけ情熱を注いできた僕にとって、両方を運営する仕組みを持っている企業だと感じられたため」と吉井クリエイティブ・ディレクター。「"ライフスタイル"や"西海岸"ブームもあったけれど、20年間青山で商売をしてきた僕のキーワードは"シティ"。『シティショップ』では僕が好きなモダンで都市的なスタイルで勝負する。1階は『パリヤ』の進化版のような立ち位置で、業界の人から近隣の方まで喜んでもらいたい。2階は、僕が魅力的だと思えるものだけを集めている」と語る。
また、今回の業態で鍵を握るのが、オオスミタケシ・デザイナーと共同でデザイン・ディレクションをし、ベイクルーズが商品構成の拡充や生産を行うオリジナルウエアだ。吉井クリエイティブ・ディレクターは、「『ミスター ジェントルマン』を経て、クリエイションの楽しさや自分が作ったものを着てもらう格別感を味わったこともあり、オリジナル商品には特にこだわった。セレクト商品は強いデザインのものも多いため、それらに寄り添うようなベーシックなものから、コレクションピースになるものまで用意する。店内に用意されたビンテージやセレクト商品を織り交ぜた着こなしを楽しんでほしい」とコメント。価格帯はパンツやニットが2万円前後、ジャケットが6万?7万円程度になる予定だ。なお、東京ファッション・ウイークやピッティなどで仕掛けてきた「ヴァーサス トーキョー(VERSUS TOKYO)」の延長線上で「ハイク(HYKE)」「トーガ(TOGA)」「ファセッタズム(FACETASM)」などの仕入れも拡充。東京発のショップとしての存在感も発揮したい考えだという。