繊維商社の豊島は、廃棄される野菜で染めたテキスタイル「フードテキスタイル(FOOD TEXTILE)」を販売する。東京ビッグサイトで10日から開催の「エコプロダクツ」展で発表した。埼玉県の小さな工場が開発した廃棄野菜を粉末状にする技術を活用し、粉末状にした染料と混ぜることで、染料を従来の9割削減できるという。キャベツ、青ネギ、レタス、コーヒー、紫キャベツ、お茶、玉ねぎ、トマトの8種類のカラーでスタートする。原料になる廃棄野菜はキューピーとカゴメが協力する。粉末状の野菜を使うため、素材はコットン100%のみ。豊島は「ターゲットや用途は特に定めず、いろいろなアイテムで展開したい。野菜によって色が決まるため、どんな色でも出せるわけではないが、堅牢度は高い」という。「エコプロダクツ」展は12月12日まで。