「コスチューム ナショナル(COSTUME NATIONAL)」は2月28日まで、現代美術作家の杉本博司の個展「陰翳礼賛」を青山旗艦店(東京都港区南青山5-4-30)で開催している。同展では、小説家の谷崎潤一郎の随筆のタイトルにちなんで題されたシリーズ「陰翳礼讃(In Praise of Shadows)」を展示。和ろうそくに火を灯してから、その火が燃え尽きるまでの数時間、シャッターを開いたまま長時間露光することで、ろうそくの一生を収めた作品を並べる。
杉本博司は1948年東京生まれ。立教大学を卒業後、ロサンゼルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで学ぶ。88年に毎日芸術賞、2001年にハッセルブラッド国際写真賞、09年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。10年には紫綬褒章、13年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受章した。これまでメトロポリタン美術館やカルティエ現代美術財団、国立国際美術館、森美術館など世界の美術館での個展やグループ展を行っている。