暖冬が叫ばれる中、今年の初売りでは気温に左右されないバッグブランドの福袋が若い女性客を中心に支持を集めた。サマンサタバサジャパンリミテッドは「サマンサタバサ」や「サマンサベガ」「サマンサタバサプチチョイス」などの主要ブランドの各店で福袋を販売し、ほぼ完売した。「昨年に比べ、"福袋"というイベントを楽しんでいる人が今年は多い印象だった。また、セール商品の売れ行きも前年よりも好調」と同社。
また、エースの「ジュエルナローズ」は、3000〜2万5000円の福袋7種計770個を用意した。売れ行きは前年の2倍で、6日までに90%を消化した。スーツケースの中に旅行グッズや小物、バッグを入れるなど、ラゲージメーカーらしい福袋が好評を得た。中でも、サンリオやディズニーとのコラボアイテムを詰め合わせた福袋に人気が集中したという。「『ジュエルナローズ』が店舗を構えるファッションビルやショッピングモールでは暖冬の影響もあり、服ではなく服飾雑貨を目当てに来店される方が多かったのではないか。また、三が日も売り上げの3割以上をプロパー商材が占め、セール期間中にも関わらずプロパーも好調」と同社広報は話す。
F1層向けブランドのライセンスバッグを製造・販売する東京デリカは、同社が運営するラッパクス ワールドなどの店舗で、「リズリサ」などの福袋を販売し、95%を消化した。1万円の福袋にはバッグや小物3〜4点を詰めるなど、お得感の高さから人気を集めた。「日頃からブランドのアイテムを愛用されている方の購入が目立った」と同社。