「サカイ(SACAI)」はコペンハーゲンのジュエリーデザイナーのソフィー・ビル・ブラーエとファインジュエリーのカプセルコレクション「サカイソフィービルブラーエ」を発表する。これは、昨年パリで行った2016年春夏のランウエイショーで発表されたもので、阿部千登勢のビジョンを通してアレンジされた、ソフィー・ビル・ブラーエのシグネチャーピースからなる10型のコレクションだ。価格帯は、6万2000円〜57万円。2月5日からドーバー ストリート マーケット ギンザで先行発売する。その後、「サカイ」の旗艦店をはじめ、各国の有力専門店で販売する。
二人のデザイナーを結び付けたのは、「クラシックなものをモダンに解釈する」という共通のデザイン哲学だ。阿部は「純粋に彼女のコレクションが好きで、彼女のジュエリーを付けた『サカイ』のコレクションを簡単に想像できた」と話す。一方、ブラーエは「『サカイ』とずっと一緒に仕事をしたいと願っていました。チトセが私の熱意を理解して分かちあってくれたことが大きかった。彼女の作品と作り出す世界観が大好きで、純粋に『サカイ』は私自身がもっとも感化されるブランドです」とコメント。さらに「チトセも私はまったく異なる表現をしていますが、この相違点がクラッシュし合うことで、ハーモニーが生まれたのだと思います」と続ける。
14Kと18Kのイエローゴールドのフリンジが連なったウェッセルトンダイヤモンドを用いたクロワッサンのイヤーカフや、ティアドロップのパールのイアリングは、両者の「クラシックなものをモダンに解釈する」という共通のフィロソフィーから生まれた。
阿部はジュエリーの価値について、「ジュエリーには普遍的な価値があります。それは揺るぎないものですが、それが絶対ではないという価値観も最近は出てきているようです。 石の大きさ、クオリティーもしかりですが、自分が良いと思うかどうかの判断基準が大きくなっているのだと感じます。既成概念に囚われなくなっている。だからソフィーのようなデザイナーがいて、買う場所も多様化してきているのだと思います」と語る。