「ヴェトモン(VETEMENTS)」はパリ・ファッション・ウイーク期間中の3月3日、ウィメンズとメンズの2016‐17年秋冬コレクションを同時発表する。また、17年から春夏のコレクションショーを1月、秋冬コレクションショーを6月に開催し、ショーの時期を早める予定だ。
デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)「ヴェトモン」ヘッド・デザイナーの弟、ゲラム・ヴァザリア(Guram Gvasalia)ヴェトモン(VETEMENTS)最高経営責任者(CEO)は「メーンコレクションをメンズの秋冬およびウィメンズのプレ・フォールシーズンに発表すれば、より早いデリバリーが可能になる。これにより、135の卸売り先での定価商品の売り上げも伸びるだろう」と語る。また、すでにウィメンズウエアを購入する男性が増えており、今後は女性もメンズウエアを購入すると見ている。コレクションのピースは「ヴェトモン プール オム(VETEMENTS POUR HOMMES)」と「ヴェトモン プール ファム(VETEMENTS POUR FEMMES)」と名付ける予定だ。
シーズンを移行することに対し、ゲラムCEOは「早くコレクションを制作し、各ピースの生産量を早期に決めてしまう必要がある」と語った。オンシーズンのコレクション発表をすると、バイヤーは仕入れる商品の品数を前もって計算することはできず、"ブラインド・バイイング(目を閉じてのバイイング)"をしなければならない。しかし、同氏は心配を示さない。「ヴェトモン」は卸先と緊密な関係を築いており、バイヤーはおおよそ何が売れるかを予測できるという。さらに、ゲラムCEOは需要以下の品数を確保することにこだわり、希少性はラグジュアリー・マーケットにとって重要だと主張する。「商品がセールに出るということは、つまり過剰生産してしまったということだ」とコメント。