セブン&ホールディングスが傘下のそごう・西武が運営するそごう柏店(千葉県)と西武旭川店(北海道)を9月末に閉める方針を固めた。8日に日本経済新聞など一部報道が伝えた。そごう・西武は現時点ではノーコメントだが、取締役会を経た本日午後に正式に発表する見通しだ。
そごう柏店は東京のベッドタウンとして人口が急増していた柏に1973年開業。ピーク時の89年度には590億円の売上高を誇っていたが、百貨店離れや近隣のショッピングセンターとの競争激化によって直近では120億円まで落ち込んでいたもよう。西武旭川店は75年にオープンしたが近年は低迷が続き、昨年3月には目の前の旭川駅の新しい駅ビルにイオンモールが開業したため客足を奪われていた。北海道では2009年に札幌から西武が撤退。旭川の閉鎖で北海道から西武の屋号が消えることになる。