マイケル・コースは2016年秋、スマートウオッチ「マイケル・コース アクセス」を発売し、ウエアラブル・テクノロジー端末市場に参入する。同社と、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」の時計をライセンスで手掛けるフォッシル、それにパートナーシップを締結したグーグルが世界最大の時計見本市バーゼル・ワールドの初日に記者会見を開き、発表した。
「マイケル・コース アクセス」はメンズ、レディスの2種類でスタート。グーグル社が提供するプログラム、アンドロイド・ウェアを使用。「マイケル・コース アクセス」のためにデザインされたフェイスはデジタル・クロノグラフからパヴェが輝くパーティー仕様まで多岐に及び、SNSのアップデートやテキストメッセージの送受信、Eメールの着信確認、音声検索など一通りの機能を網羅する。価格は395ドル(約4万3800円)で、9月以降、「マイケル・コース」のショップやホームページ上でのEコマース、百貨店や専門店などで販売する。日本での発売も、このころになりそうだ。
会見ではジョン・アイドル=マイケル・コース会長兼最高経営責任者(CEO)が、「『マイケル・コース』は、グラマラスというアイデンティティーを基に、今日の成功をおさめてきた。近年テクノロジーは急速に進化し、ようやくグラマラスなスマートウオッチを作ることができるようになった」とコメント。現在、スマートウオッチ市場は男性がけん引しているが、グラマラスな端末は女性市場にも食い込むことができると期待した。また、会見に同席したデヴィッド・シングルトン=アンドロイド・ウェア技術部門担当副社長も、「スマートフォンが女性にも普及した通り、いつかレディスのスマートウオッチも成功すると信じている。『マイケル・コース アクセス』は、その先陣を切ることになるだろう」と話した。
「マイケル・コース」は現在、フォッシルにとって基幹ブランドの1つ。アメリカでの売り上げは「ロレックス」をしのぐと言われている。
本文中のレート:1ドル=111円