ウィメンズブランド「ラウラ(LAULA)」を手掛けるフィロは2016-17年秋冬シーズンから、新ブランド「ムジィーク(MOUJIC)」を始動する。30代以上の女性をターゲットに、「ラウラ」の中島世都子デザイナーが"着たい"と感じるワードローブを提案。フリルやリボン使いなどフェミニンな要素が強い「ラウラ」よりも、上質素材にこだわり、ダークトーンでシックな印象に仕上げている。なお、ブランド名は中島デザイナーが敬愛するイヴ・サンローランが飼っていた愛犬のフレンチブルドッグの名前にちなむ。
「ムジィーク」のデビューコレクションでは"森に佇む女性"をイメージし、カシミア100%のニットウエアやムートンジャケットなどの23型をそろえる。価格帯はブラウスが3万2000〜4万8000円、ニットが4万4000〜5万8000円、ボトムスが4万5000〜5万8000円、ワンピースが5万〜7万8000円、アウターが9万〜23万円など。
新ブランドをスタートした動機について中島デザイナーは「『ラウラ』が16周年を迎え、私も年を重ねて、ここ3シーズンは甘い要素を控えたコレクションを制作してきた。しかし、顧客さまは従来の"フェミニンな『ラウラ』"を求めていると感じた。私の等身大のファッションを別ブランドとして発信し、『ラウラ』は改めてフェミニンな雰囲気へと軌道修正していきたい」と話す。また、「ムジィーク」では海外での卸しを強化するため、パリでも展示会を行っていく。