「エフィレボル(.EFILEVOL)」は、2016-17年秋冬をもって阿久津誠治デザイナー兼ディレクターが退任すると発表した。同氏はそのまま「エフィレボル」に在籍し、ムービーの撮影やイベントのプロデュースなど、クリエイティブに関するディレクションを行う。17年春夏シーズンからはブランドを共同で立ち上げた飛世拓哉デザイナーがディレクターを兼務し、26歳のスタッフ田島一寛を新デザイナーとして招聘する。阿久津は「ディレクションやプロデュースの仕事をやりたかったが、今まではそこまで手が回らなかった。そろそろ若い世代に託すタイミングだと思っていたし、スタッフも育ってきたので決断できた」と話す。今後の活動については「デザイナーとしては退くが、『エフィレボル』には"会長"として残る(笑)それぐらい自分が育ててきたブランドが好きだ。昔、渋谷109の前で行ったゲリラショーのような馬鹿なことをこれからも仕掛けていきたい。ファッション以外の新規事業や、他のブランドでデザインも行う予定だ。表現者として、さまざまなジャンルに挑戦していく」と語った。
また次シーズンからディレクターも兼務する飛世は「体制が変わっても、ブランドの世界観は変わらない。自分が得意なモードの感覚と、若い田島ならではのストリート感を上手く融合していきたい」と話す。
大塚千践