フェラガモ財団とサルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアムが企画する展覧会「アクロス アート アンド ファッション(Across Art and Fashion)」が、イタリア・フィレンツェにあるサルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアムで開催される。「アクロス アート アンド ファッション」は同2社が毎年行っている展覧会で、今年はアートとファッションに着目し、20世紀の前衛芸術運動から、各年代で「サルヴァトーレ・フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」がアーティストとコラボレーションした貴重な作品などが展示される。企画・運営には、ヴェネツィアIUAV大学芸術デザイン学部のマリア・ルイーザ・フリーザ学部長やサルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアム館長のステファニア・リッチらが参加しており、国内外の私営・公営美術館から服やアクセサリー、織物、アート、書籍、雑誌、写真を収集し、同展覧会のために特別制作されたコンテンポラリーアートも展示する予定だ。
また今回は初の試みとして、サルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアム以外に、フィレンツェ市内にあるフィレンツェ国立中央図書館やウフィツィ美術館(近代美術館・ピッティ宮殿衣装博物館)、マリーノ・マリーニ美術館、プラートの織物博物館でも同時開催する。メーン会場になるサルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアムでは、8つのセクションに分かれており、フェラガモと彼の靴のまつわるストーリーやアトリエを再現しアーティストコラボで再解釈した作品、「Aマガジン」制作によるマルタン・マルジェラや高橋盾、クリス・ヴァン・アッシュらの作品などが展示される。作品には、1958年に発表されたターゲット射撃がモチーフのアップリケのスエードパンプス(サルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアムから貸与)や、68年にアンディ・ウォーホルがデザインしたキャンベル・スープ缶の柄をプリントしたミニドレス(京都服飾文化研究財団から貸与)、ピエト・モンドリアンの絵画に着想したイヴ・サンローランのドレス(ピエール・ベルジェ&イヴ・サンローラン財団から貸与)、高橋盾「アンダーカバー」デザイナーが2005年に手掛けたドレス(ニューヨーク・ファッション工科大学付属美術館から貸与)などがある。会期は、5月18日〜2017年4月7日まで。