そごう・西武は今秋、「シャネル」や「フェンディ」を手掛けるデザイナーのカール・ラガーフェルドを迎えたプライベートブランド(PB)「リミテッドエディション バイ カール・ラガーフェルド」を立ち上げる。提案するのは婦人服と雑貨で、エレガンスの中に"Fun(楽しさ)"の要素を加えたデザインが特徴になる。9月から、西武池袋本店やそごう横浜店などのそごう・西武の百貨店15店舗と、オンラインショップのe.デパートで販売する予定だ。
「リミテッドエディション」は2009年、価格ではなく価値や品質に重きを置いたモノ作りで差別化を図るPBとしてスタートした。立ち上げと同時に田山淳朗「アツロウタヤマ」デザイナーとの協業を始めた他、10年からは島田順子「ジュンコシマダ」デザイナーとのコラボレーションを行うなど日本人デザイナーと積極的に取り組んできたが、海外のデザイナーとタッグを組むのは今回が初めて。現在は婦人服をはじめ、紳士服、婦人雑貨、紳士雑貨、ベビーウエア、インテリア、スポーツと幅広いカテゴリーのアイテムをそろえ、15年度の「リミテッドエディション」全体の売り上げは前年比120%で伸長している。また、昨年3月には地方店発の地域力を生かした日常着を提案する「リミテッド エディション エリアモード」をローンチ。今年3月には、最上級ブランドとして「リミテッドエディション プラチナム」を立ち上げ、江角泰俊「ヤストシ エズミ」デザイナーらと共にモノ作りを行っている。
なお、同社の属するセブン&アイグループのPB「セットプルミエ」は、15-16年秋冬から2シーズンにわたり、ジャンポール・ゴルチエとのコラボレーションを実施した。続いて、16-17年秋冬から2シーズン、高田賢三と協業したコレクションを販売する。