「ユニクロ(UNIQLO)」は米国内の出店戦略を見直し、今後大都市の大型店舗を中心に出店する。マンハッタンの5番街やボストン、ロサンゼルスの旗艦店の成功を受けての決断だ。
同ブランドは1月からニューヨークのスタッテン・アイランド・モール店をはじめ、店舗面積約740平方メートル前後のより小規模店舗を5つ閉店した。今後は3250平方メートル規模を理想とし、最低でも1200平方メートルの大型店舗の出店を進める。今秋にはカナダ・トロントに2店舗、コロラドやヴァージニアにオープン予定だ。
また、ディズニーと多くのコラボを行ってきた同ブランドは、7月14日、フロリダ・オーランドのディズニーワールド内にあるショッピングセンター、ディズニー・スプリングスに約2300平方メートルのショップをオープンする。同店は米国内43店舗目で、南東部への出店は初となる。ディズニーやマーベルのキャラクターのグッズをそろえる"マジック フォー オール(MAGIC FOR ALL)"コレクションを米国内では同店舗限定で販売する他、イベントスペースを設け、習字や折り紙などの日本文化にまつわる催事をも開催する。また、ショッパーもリュックサック風のものにし、ショッパーが荷物になることなく、ショッピング後でも気軽にパークを楽しめるようにする。パーク内のプロモーションやホテルとの提携も予定している。
滝寛志ユニクロUSA最高経営責任者は「米国における『ユニクロ』の知名度はまだ低いと感じている。"ヒートテック"やダウンを知っている人は多いが、他にもさまざまな素晴らしい商品がある。米国では今後、大都市に大型店舗出店にフォーカスしていく。また、ディズニー・スプリングス店は米国内および海外からの観光客の来店が見込まれ、重要な店舗になる」とコメント。