正直、最近はマンネリ気味で、Tシャツやスウェットに描かれるモチーフばかりに注目が集まりがちだった「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」。今シーズンは、久しぶりにバリエーションに富み、しかも、それがリカルド・ティッシが長年提案し続けてきたゴスでマッチョな男性像に準じている完成度の高いコレクションを発表した。
今シーズンのテーマは、アメリカンフットボール。そこで、アメフトのアスリートが防具を身につけているような、大きな上半身とボディコンシャスな下半身を基本的なシルエットに設定した。大きな上半身は、たとえば超ショート丈のダウンブルゾンなどで表現。クチュール級の逸品になると、ボリュームあるトップスは、さまざまなムース素材をパズルのように組み合わせたブルゾンに変身。しかも、素材と素材を編みこみで仕上げている。まるで、アメフトのボールのようだ。
一方のコンパクトな下半身は、たとえば編みこみのレザーパンツなどで表現した。もちろん、この編みこみもまた、アメフトのボールに通じるディテールだろうが、これは、ゴシックテイストを信条とするリカルド・ティッシにとって、決して珍しい種類のパンツではない。
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