王立庭園ケンジントン・ガーデンズ内に建てられた透明の特設テントには、午後の日差しが降り注ぎ、出席したセレブリティの数は恐らくロンドン・コレクション一。華やかな空気の中で発表されたコレクションは“トレンチ・キッス”というテーマ通り、そしていつも通り、シグニチャーであるトレンチコートをベースに、素材やディテールで今シーズンらしさを表現する。
コットンギャバジン以外にトレンチコートに使われた異素材は、ラバー、ポニースキン、レオパード柄のシアードファーなど。特に薄手のラバーは、ギャバジンと組み合わせて一着のコートにしたり、ハート柄のアイテムとレイヤードしてほんのり透けて見せたり、パイソン柄をプリントしたりと大活躍だ。
ハート柄やモノクロの牛柄など、ポップなモチーフが服だけではなく、アクセサリーでも用いられスウィンギング・ロンドンのムードを感じさせる。また、ゴールドメタルが肩章やベルトで効果的に使われている。