「エンポリオ アルマーニ」のステージが幕を開けると、壁一面に「KAJAL」の文字が浮かび上がる。招待状にも記されたこのキーワードは、アジアやアフリカで古くから用いられてきたアイメイクアップを指す言葉で、今シーズンの作品制作のインスピレーション源になっている。今季のカラーパレットは、この「KAJAL」に見られる様々な色合いの絶妙なミックス。ソフトなクリームやピンクからミネラルカラー、黒やグレーのダークカラーまで、シンプルでクリーンな色で表現されたシルエットは、アブストラクトアートのように斬新なフォルムを強調する。
膝下や踝をすっぽり包み込むソフトカラーのパンツやロングスカート、アシンメトリックにカットされたダブルブレストのマニッシュなコート、毛皮のようなビッグシルエットのセーターなど、これまでにない斬新なプロポーションで究極のフェミニ二ティを提案。ラフにカットしたネオプレンやソフトな薄織モヘアなど、素材の質感にもシルエットに合わせたコントラストが印象的。
フロントローにはファーギーが来場。新作ルックがステージに登場するたびに、真剣な表情で精緻なコレクション作品に魅入っていた。
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