様々なブランドがパターンやシルエット、モチーフにおいて「和」を追求した先シーズン。中でも「ミッソーニ」はオリエンタリズムというより、少しエキセントリックなアニメの世界にフォーカスしたコレクションを発表した。今シーズンは、一転して現代女性のリアルクローズを提案。ラインアップは、ストレート・シルエットのワンピースやスラウチ・パンツ、ジャンプスーツ、ワイドなベストジャケット、マキシ丈のカーディガンなど、リラックスしたウエアで構成している。中でも、ビッグシルエットのガウン風コ−トをサラッと羽織ったメンズライクなルックが印象的だが、これらのアイテムには、サテンを始めとする光沢素材や、アンゴラやアルパカ、ミンクといったリュクスな素材を採用し上品に仕上げている。カラーパレットは、黒や様々なシェードのグレー、白といったベーシックカラーを基調に、コーラルやラピスブルー、クリムスンを差し色に使用。重くなりがちなビッグシルエットをカラーや素材でアレンジして、エレガントなコレクションにまとめあげた。
また、消息を絶ったミッソーニ社のヴィットリオ・ミッソーニCEOの飛行機事件以降、姿を見せていなかったアンジェラ・ミッソーニ=デザイナーを心配し、ラストルックが披露された直後の会場はざわついていた。そして、スタンディングオベーションが起こる中、ミッソーニ=デザイナーは笑顔でフィナーレに登場した。
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