ファッション

【パリ速報】「アンダーカバー」はガーリーな”内臓ドレス”でコンフォートの「次」を模索

 2年ぶりにランウェイショーを開催した「アンダーカバー」。ロンドンの「トム フォード」もそうだったが、久しぶりにショーを開くと並々ならぬ気合いが入るものらしい。近年の異素材をハイブリッドして作るコンフォート路線から一転、コレクションには渾身の力作が勢揃いした。

?

 今シーズンは、シュールレアリズムが1つのキーアイデア。冒頭は、ラグランスリーブでボリュームシルエットのレザーコート。そこに唇と目のプリントを加え、さらに目のプリントにはハトメ(鳩目)をあしらった。

?

 コレクションは、徐々に「アンダーカバー」らしいダークファンタジーの色合いを強めていく。バルーンスカートのワンピースには、肩口にチュールの花をあしらったが、そこから垂れ下がったチュールはクシャクシャに丸められ、まるで内蔵の腸のよう。ナポレオンジャケットは、飾り紐で描く胸回りの模様が肋骨のよう。何個ものシャツの台襟を集め、それで肋骨模様を描いたシャツもある。ここでベビードールドレスやネグリジェなどのガーリーなウエアに、内蔵モチーフを加えるのが今回のコレクションのキモだと気づく。

?

 より売りやすそうな洋服は、たとえば胸元を心臓の形に切り抜き、そこにレースを差し込んだコットンシャツ、臓器モチーフを編み込んで骨を模したネックストラップをあしらったニットのネグリジェ風ドレスなど。コルセットやレザーライダースを脱構築した洋服は新鮮味に欠けたが、シュールレアリズムの内蔵ドレスとともに、コンフォートとは明らかに異なる、新たな方向性を指し示している。

?

?

【コレクションの全ルックはこちら

?

【コレクション速報一覧はこちら

UNDERCOVER x ファッションの記事

関連タグの最新記事

ファッションの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。