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【パリ速報】川久保玲、三宅一生に捧ぐ(!?)、あの頃の「ヨウジ」

 これは、旧友とあの頃を懐かしむコレクションなのだろうか?「ヨウジヤマモト」の2013-14年秋冬は、同時期から活躍する川久保玲と三宅一生へのオマージュとも取れる漆黒のコレクションだ。

 川久保へのオマージュととれるのは、頻繁に登場するアシンメトリーのシルエットはもちろん、ローゲージニットのポケット周りにあしらった“こぶ”のようなディテールなど。ファーストルックの、シルクデシンのような黒い身頃にホワイトのステッチを加えたシャツは、「ギャルソン」の中でもっともポピュラーなアイテムに似通っている。何よりモデルの“おかっぱ”ヘアが、川久保を連想させて仕方がない。ちょうど1年前に「ギャルソン」が発表した、2次元の洋服に通じるフォルムも散見できる。

 そして三宅へのリスペクトの証は、三宅の会社が生み出し大ヒットしているバッグ「バオバオ」を思わせる三角形を繋ぎ合わせたドレスや、同じく「プリーツ プリーズ」を連想するドレスなど。首もとでプリーツを刻んだシフォンは、大きく縦に2つにわかれ、下に垂れ下がったり、斜めに流したり、胸元で交差したり。

 その他のコレクションは、“あの頃”の「ヨウジ」を思い出させる、懐かしいものばかり。昔の「ヨウジヤマモト」が21世紀に甦ったような印象だ。音楽も80年代以前を思い出させ、ショー会場は80年代にタイムスリップしたかのよう。どうか、これが意図的に狙ったものであってほしい。

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