ファッション

【パリ速報】「ロエベ」はコントラストの優等生。なのにレザーで大迫力!!

 当日の朝、「ジュンヤ ワタナベ」のショーで同ブランドとのコラボバッグを発表した「エベ」。同日最終日の「ロエベ」のショーは、「ジュンヤ」とのコラボバッグのカラーリングから一変。漆黒の1トーンコーディネイトでスタートした。

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 コレクションは、現代のクリエイションにとって欠かせない「コントラスト」に満ち溢れた優等生的内容。おそらく、ナッパレザーは軽量化のためにごくごく薄くなめされているのだろう。なめすことでハリとコシを失ったレザーには、ボンディング加工。形が維持できるレザーに仕上げ、柔和な丸みを帯びたコクーンシルエットに仕上げている。そこにタイルを敷き詰めるかのように四角形のレザーを張り合わせ、柔和なプロポーションにおけるエッジーなデザインとしている。レザーウエアは、ポケット周りなどがほとんどレーザーカット。これもコクーンシルエットに加えるハードの一要素だ。

 中盤は、スペイン特産の陶器のモチーフをプリントしたシルクドレス。ただ、このドレスもコントラストが効いている。風になびくドレスには、随所に黒のスラッシュをプラス。同じモチーフはレザーのラップスカートなどにもエンボスで加えた。

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 終盤は、毛足の長いモンゴリアンファーを使ったビッグコートの大行進。丸みを帯びたシルエットには、大きなレザーのポケットを加え、ここでもソフト&ハードのコントラストを楽しんだ。優等生的コレクションだが、持ち前の素材の高級感と重厚感で「良いけれどツマラナイ」という凡庸な内容に陥らないよう配慮している。

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