モンゴル人デザイナー、アリウナ・スレンジャブがクリエイションを行なう「アリウナ・スール」が「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」(MBFWT)に初参加した。強く張り出したショルダーラインやアースカラーのレイヤード、軽く立体感のあるレザージャケットなどが特徴だ。また、スーパースキニーのパンツを合わせ、現代的なスタイルにまとめている。肩を強調したトップスや、袖を蛇腹状にしたディテールは「モンゴルの伝統衣装において、位の高い証拠だった」(アリウナ・スレンジャブ)という。アシンメトリーのコンパクトなジャケット、マットなグリーンやブルーを使ったレイヤードは、モンゴルのコンテンポラリーブランドという印象を受ける。テーマは「東洋と西洋の間の存在」。
ここ東京において、モンゴリアン・ファッションの国際化へ貴重な第一歩を踏み出した。今回のMBFWT参加にあたり、モンゴル国政府や文化・スポーツ・観光省からの支援を受けたという同ブランド。モンゴルからモデルを来日させるなど、同国の意欲的なスタンスが感じられるショーだ。会場には第68代横綱の朝青龍も訪れ、デザイナーを激励。「モンゴル人が東京で大きなファッションショーを開催するのは初めて。すごいことだよ。俺はショーを見るのは初体験だったけど、感動した」と語っている。
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