イメージするのは、ライバル(しかも複数!?)の存在を知りつつも、敢えて、愛した男性のために彼女たちに戦いを挑む女性たち。「エ モモナキア」の2013-14年秋冬コレクションは、男のために戦う女性を思い描き、最大のトレンドに躍り出そうなマスキュリンとフェミニンの融合を試みた。
ファーストルックは、オンブレチェックをのせた“男前チェスター”。このチェックをカシミヤやジャージーなどの素材に加え、胸回りにタッキングを加えたひざ丈のワンピースやミニスカートなどに仕上げていく。前回、BGMに中森明菜の歌謡曲などを選んだブランドらしい、敢えてのアウト・オブ・トレンド感は相変わらずだ。
言ってみれば女性の“戦闘服”を提案するコレクションだけに、オンブレチェックやカレッジストライプなどのメンズライクなモチーフが目白押し。一方で後半は、ファーのワンピースやケープシルエットのコートなどの豪華なウエアで、ライバルの女性たち威嚇する。
ショーは、女の戦いをイス取りゲームにたとえたユニークなものだった。中央のイスの周りをグルグル歩く女性たちは、ライトが赤く点滅するとイスめがけてまっしぐら!!台本のないショーで“優勝”したのは、写真の女性モデルだ。ちなみにこの女性モデル、リハーサルでも4回ほど“優勝”したかなりのツワモノ。他のモデルからは、「彼女はどこからイスめがけてやってくるかわからない!」との声まであったという。
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