テリー・ギリアムが監督したファンタジー映画「ローズ・イン・タイドランド」から着想した今季。「ガーデン」をテーマに、現実とファンタジーの世界を彷徨う少女を描いた。ファーストルックは、オフホワイトのニットワンピース。ホワイト、ベージュ、ペールピンク、ラベンダー、クリームなどファンタジーを感じさせる柔らかなカラーを中心にコレクションを構成した。キーアイテムは、シャツやシャツドレス、ざっくりと編んだニット。
中盤には、ヴェロアのワンピースやダブルブレストのテーラードコートなど少女の孤独を表すかのような黒のルックは差し込んだ。また、ボタニカル柄を想起させるプリントには、ドクロや魚を混ぜ、少女のイマジネーションの世界を表現したシャツやパンツを提案。終盤は、小花柄のプリント生地に、フロッキープリントでチェック柄を施したオーガンジーを重ねたアイテムのバリエーションでみせた。全体を通して、ウエストを高くとってガーリーなシルエットを打ち出したり、パフスリーブやスカラップヘムなどのディテールを用いて、女性らしいコレクションに仕上げた。
なお、「ティート」は、「タロウ ホリウチ」や「ミキオ サカベ」で経験を積んだ岩田翔とセレクトショップのディレクターなどを務めてきた滝澤裕史の2人が手掛けるブランドで、ショーを行なうのは今季が2シーズン目。