ファッション

【東コレ】「マトフ」は、”配置の美”で表す大人のエレガンス

 「マトフ」2013-14秋冬のテーマは、“あはい(=あわい)”。今冬は都内でも積雪が多かったため、雪がつくり出す“余白”(雪の積もったところと積もっていないところ)でビルや屋根瓦にはさまざまな絵が描かれた。その、街で見かけた雪景色や、長谷川等伯の代表作「松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)」を着想源にしている。雪のように真っ白なステージには、朝霧を思わせる薄いモヤが。無音の中、静かにショーがスタート。人と人、モノとモノなどの関係性でできる“間(ま)”を、「マトフ」流のエレガンスな要素を加えて服に落とし込んだ。淡いグリーンと柔らかいベージュで繊細な色の重なりを表現したヘリンボーンを用いて、ビッグシルエットのコートやジャケットを提案。上品な紫や、目の覚める様な青、珍しく使用したという箔プリントが大人な女性像をイメージさせた。


 デザイナー堀畑裕之、関口真希子はステージ上でも“配置の美”を演出。「今回はランウェイで立ち止まるモデルのポジションにもこだわった」とし、「素材やテクニックに色々なバリエーションをもたせたが、その服の中に柄がどう配置されているかを強く意識した。日本の美意識を表現している『真行草』の『草』をイメージし、軽さを出したアイテムも制作した」と語る。なお、シルバーアクセサリーやフェルトのヘッドピースは、ロンドンで活躍する若手アーティスト、アキコ・バンによるもの




最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。