ファーストルックは、くたくたにダメージを与えたデニムシャツにダッフルディテールのアウターを重ね、さらにオールドタトゥーモチーフのジャカードニットコートを羽織る。ボトムスは、前後で切り替えた細身のレザーパンツ、さらにムートンのスカートをレイヤード。過剰なレイヤードでスタイルを完成させる手法はそのまま。これまで、若者の青く切ない感情を描き続けてきた。「今シーズンは覚悟を決めて、アラスカに向かう若者を描いた」とデザイナーの落合宏理。雪山を模したカモフラージュ柄のボレロブルゾンやパーカ、バッファローチェックのドレスやスカート、ノルディック柄のニット、ビッグスタジャンコートなど、アイキャッチーで複雑なディテールを加えたアイテムを惜しげもなく重ねる。複雑な感情の重なりや成長の過程をスタイリングで表現した。
一方ここ数シーズン、メンズとは異なる趣向のスタイルを提案してウィメンズは、今回はメンズと同じ素材やディテールを採用。ただし、感情の重なりを過剰なレイヤードではなく、素材を編み込む手法などディテールで表現。ラッフルやペプラムのディテールを加えたり、シフォンなど透ける素材をレイヤードしたりすることでフェミニニティを加えた。
【コレクションの全ルックはこちら】
【東京コレクションの速報一覧はこちら】