ファッション・ウィークも最終日を迎え、注目の「ガンリュウ」が初のランウェイショーを行なった。タータンやガンクラブなど、大小さまざまなチェック柄を組み合わせ、さらにシャツを基本としたレイヤードを披露。会場にレッドカーペットを敷き詰め、ロングエクステをつけた正体不明のモデルたちが疾走する。
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ふわふわの柔らかい素材で作り込むミリタリージャケットや強いパターンのマルチボーダーシャツ、オーバーサイズのモッズコートなど、単品で見ると生地のボリュームや全体のフォルムでインパクトを出している。ケーブルニットとブロードシャツのコーディネイト、ツイード素材を取り入れたブルゾンといったベーシックなアイテムも、「ガンリュウ」のファインダーを通すと"強いカジュアル"に変容する。アクセントのサルエルパンツはチノ、デニム素材で揃え、そのボリューム感とは対照的に、不思議とシャープな印象だ。
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コム デ ギャルソンに所属するデザイナーが、東京でファッションショーを行なうのは14年ぶりになる。川久保玲「コム デ ギャルソン」デザイナーが東京でショーを開催した1999年以来、同社に所属するデザイナーは東京でショーを行なっていない。デザイナーの丸龍文人の強い希望でショーを開催することになったが、以前のインタビューで「ストリートを意識していない。自分が着たいと思っている服をデザインしている」と語っていた。いわゆる、ストリート派生のイメージを払拭する狙いもあったのかもしれない。ショーを見る限り、大人が着用するカジュアルへと進化している。ショー後半には、ブラックのジャケットや同色のクロップドパンツもあった。タイトなダウンベスト、パイピングを施したジャケットをキーアイテムにしたスタイルもシャープで力強い。
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