エイ・ネットは、「ズッカ」のブランド設立25周年を記念し、女優・菊地凛子が監督、脚本、主演を務めるショートフィルムを製作した。すでに3月上旬から、同ブランドの公式サイトやショップで、「MEMORY OF AN ARTIST 〜芸術家の記憶〜」と題した13分間のショートフィルムを配信している。4月3日夜には、南青山にある同ブランドの旗艦店で特別上映会を開催。菊地凛子がWWDジャパンのインタビューに応じた。「今まで、女優として出演することはあっても、監督、脚本まで手掛けることはありませんでした。エイ・ネットから"ざっくり"とした依頼があって、監督や脚本もできることに(笑)。嬉しかったし、撮影してみて手応えもありました。私の中で大切にしているのは"記憶"というキーワードです。悲しみな辛さを経験して愛が生まれる。こうした記憶がないと、愛は生まれないんです。ショートフィルムでも記憶とリンクした内容を描いています」。
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「難しかったのは『ズッカ』のブランドイメージを崩さず、自分のやりたいことを表現することですね。今回は、撮影で使うドレスやスカーフもデザインし、トータルでディレクションすることができました。このスカーフやドレスも販売しますよ。ファッションでは『シャネル』『ミュウミュウ』など、多くのブランドと仕事をしてきました。以前からファッションは大好きだし、もっとデザインをしてみたい。つまり、服や雑貨をデザインすることに興味があります。海外のブランドもそうですが、東京コレクションに参加するデザイナーとのコラボもやってみたい。WWDジャパンでコラボするデザイナーを紹介してもらえますか(笑)」。
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同ブランドの2013年春夏テーマである「芸術家の住む部屋」からインスパイアされたショートフィルムは、魅惑的なストーリーに仕上げた。また、クリエイティブ・ディレクターには、新興ブランドやファッション誌など、業界で数多くのディレクションに携わっている千原徹也(れもんらいふ)を起用している。
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