ファッション

【パリコレ】「ミュグレー」のオリエンタルな官能美が漂うフェティッシュドレス

 ニコラ・フォルミケッティがクリエイティブ・ディレクターに就任して4シーズン目を迎えた「ミュグレー」は、これまでの舞台衣装的のようなドラマティックな作風から一転し、ミニマルな構築美で魅了するフェティッシュなドレスに集約した。厚手のシルクや漆のような光沢を放つカーフやラムレザーを折り紙のように畳み込んだミニドレス、ポップアートのようなペイントを施したレザートップスなど、ウィメンズウエアを担当するセバスチャン・ペイネは、ブランド創設者であるティエリー・ミュグレーが得意としていたシンプルでフェティッシュなスタイルへの“原点回帰”を果たしている。平面的なパターンの構築やプリントモチーフ、漆のようなレザーのコーティングには、ニコラが生まれ育った日本や東洋のオリエンタリズムが見え隠れする。二人のコメントによれば、インスピレーション源はギ・ブルダンが撮影した70年代のセクシーでフェティッシュなヴィジュアル写真とか。

 今シーズンのコレクションでは、新作バッグもランウェイで初披露。デジタル世代を標榜するニコラらしく、会場には各国からのブロガーもフロントローに招待された。期待されていたレディー・ガガは姿を見せなかったが、新たにリリースされるシングル「Cake」が、ミシェル・ゴベールのリミックスによって会場に鳴り響いた。

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