「WWD ジャパン」の特集「平成生まれのファッション白書では、25歳以下の若者が好きなブランドNO1に輝いた「ヴィヴィアン・ウエストウッド」。アンケート結果からは、日本の若者が持つ「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のイメージが、マンガ「NANA」に見られるように、パンクでロックのイメージが強いことがうかがえた。しかし今、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」が見せているのは、パンクやクイーンのイメージだけじゃない。今シーズンも、ヴィクトリアン、ワーク、マスキュリン、エスニックなど様々な要素をミックスして独特のボリューム感あるエレガンスにまとめあげた。
バッスルを一度入れて抜いたかのようなボリュームをヒップに持たせたサテンのドレスや、あえてブカブカのブラジャーを重ねた服など、女性の体の凹凸を少しシニカルに挑発的にデザインに落とし込んだり、あえて粗野な洗いざらしコットンでアシンメトリーのドレスを仕立てたり、これでもかという位ビジューをふんだんに飾ったカジュアルなカットソーなど。パンクスピリットは要所要所に入っているがこれ見よがしではなく、仕上がりはエレガントだ。