「サルヴァトーレ フェラガモ」の博物館「サルヴァトーレ・フェラガモ ミュージアム」では現在、靴とファンタジーのつながりをテーマにした「素晴らしき靴職人展」が開催中だ。
ブランドのアーカイブはもちろん、フィレンツェの衣装博物館やバルディーニ美術館、ダヴァンツァーティ邸博物館、スティッベルト博物館、人類民族博物館、エジプト博物館、フランスのロマン国際靴博物館などの博物館から貸し出された、歴史的なシューズを展示した。また、一度履いたら死ぬまで踊り続けなければならない「赤い靴」や、靴が少女を魔法の国へと誘う「オズの魔法使い」、残された靴をもとに王子が愛する女性を探し当てる「シンデレラ」など、靴や靴職人を題材にした古今東洋のファンタジー作品や、世界で活躍するアーティスト10人が同展覧会のために作り上げたという作品やインスタレーションを披露。さらにディズニーやワーナーブラザーズでアニメーターとして活躍した後、コミック作家として数々の賞を受賞してきた画家のフランク・エスピノーザが、サルヴァトーレ・フェラガモの生涯をもとに手掛けた新コミックも公開した。
注目は、フランシス・フォード・コッポラ監督やティム・バートン監督の作品で、助監督やアートディレクションを務めた、マウロ・ボレッリとリック・ハインリクスによる短編ファンタジー映画「White Shoe(ホワイト・シュー)」の上映作品。少年時代のサルヴァトーレを題材に制作した同映像の予告編は、フェイスブックやYouTubeのフェラガモ公式ページで公開中だ。同展覧会の会期は、2014年3月31日まで。