米アバクロンビー&フィッチ傘下のサーフテイストブランド「ホリスター・カンパニー(HOLLISTER Co.)」が今秋、日本に上陸することがわかった。ららぽーと横浜への出店が決定している。基幹業態の「アバクロンビー&フィッチ」は09年12月に銀座にアジア1号店を出店。現在は福岡店と2店舗を展開しているが、苦戦が伝えられている。「ホリスター」は、海外展開にも積極的で、すでに中国、韓国を含めて世界で100店舗以上を展開している。日本では未上陸ブランドの中でも知名度が高く、スピード感のある多店舗化が予想されることもあり、注目が集まりそうだ。
「ホリスター」は2000年7月にスタートした、セクシー&ヘルシーなサーフテイストのブランド。マイク・ジェフリーCEOの下、ダナキャランやDKNY、Jクルーのメイルオーダーなどを担当してきたキャロル・ケーナー女史がリーダーとして開発したもの。カモメがトレードマーク。
急速に拡大し、4年で200店舗を達成。13年度第1四半期末(5月2日現在)で481店舗となっている。2007年にはカナダに海外1号店を出店。現在、海外店舗は112店舗(英国31、ドイツ18、スペイン12、カナダ12、イタリア8、フランス8、オーストリア6など)。アジアには11年11月に中国・上海のラッフルズシティに1号店を出店。韓国には12年8月にソウル・ヨイドのIFCモールに出店しており、現在は中国4店舗、韓国は2店舗になっている。
ちなみに、水着姿の男女のスタッフが客を迎えたり、時には写真撮影にも応じたりすることでも話題に。ニューヨーク・ソーホーの旗艦店や、五番街の旗艦店など、店内やファサードのデジタルサイネージで、パディントンビーチの海やサーファーの様子をリアルタイムで映像を流していることでも知られている。「店でブランドを体感してほしい」というジェフリーCEOの想いが込められているという。