京阪電鉄は12日、くずはモールをリニューアルオープンする。売り場面積約2000�uで関西最大級の「ザラ(ZARA)」を始め、世界初の直営店になる「ボンベイダック(bombay duck)」、関西初出店の「アフタヌーンティー・ホーム&リビング(Afternoon Tea HOME&LIVING)」など都市型テナントを集積した本館ハナノモールを開設するほか、「ユニクロ(UNIQLO)」や家電量販店「エディオン」「ニトリデコホーム」など大型専門店を揃えた南館ヒカリノモールも大幅にリニューアル。新たに140店舗がオープンした。営業面積は7万2000平方メートル(増床前は約5万平方メートル)になり、初年度の売上高は500億円(同320億円)を見込む。運営を担う京阪流通システムズの上野正哉・社長は、「大阪と京都のちょうど中間に位置するくずはモールの商圏は東西に10kmで70万人ほど。団塊世代から団塊ジュニア、ニューファミリー層まで、顧客層の幅は広く、オシャレのワンストップ性を高めたことで、新たな需要を取り込める。今後はモール内に設けたイベント広場のサンゼン広場で、鉄道系のイベントなどでさらなる集客につなげたい」と語った。
くずはモールの開業は1972年で広域型SCとしては関西では最も古いSCの一つで、本館ハナノモールとミドリノモール、南館のヒカリノモールで構成されており、約240店舗が出店している。京阪電鉄の樟葉(くずは)駅に直結しており、周辺には京阪電鉄が開発した住宅地やタワーマンションが点在している。