1月21日〜25日まで、スイス・ジュネーブで開催中の国際高級時計見本市SIHH(ジュネーブ・サロン)から各ブランドの新作を速報する。
SIHHで最大規模のブースを構える「カルティエ」は、“幻想的な時”をテーマに、1912年に誕生したミステリークロックを「ロトンド ドゥ カルティエ」のトゥールビヨンのケージに浮かび上がらせたモデルや、メゾン初の完全自社製自動巻クロノグラフ ムーブメントを搭載したコレクションを発表した。
また紀元前3千年前半にまで遡る“グラニュレーション(粒金)”と呼ばれる技法を使った「ロトンド ドゥ カルティエ パンテールモチーフ グラニュレーション」(写真)は、糸状にしたゴールドを細かく刻み、木炭の粉末の中で丸め、火であぶりだした粒状のゴールドで、プレート表面にレリーフで、メゾンアイコンのパンテールを描いた作品。古代から伝わるサヴォア フェール(職人技)を現代に継承する「カルティエ」の姿勢が凝縮された逸品だ。