ファッション

三越伊勢丹が「SPA宣言」 地方店復活の切り札に

 三越伊勢丹ホールディングスは、SPA(製造小売り)事業に本腰を入れる。これまで仕入れ構造改革の一環として取り組んできたが、百貨店だけでなく国内外での卸売や単独出店も強化し、2019年3月期には売上高で500億円規模に拡大する。地方店で大手アパレルの業績不振による店舗閉鎖や在庫削減が相次いでいることも背景にある。11日に会見した大西洋・社長は「支店(地方店)ではNB(ナショナルブランド)の縮小が重なり、SPA化を進めないと売り場が埋まらない状況になっている。在庫や人員のリスクもあるが、覚悟を決めて取り組む」と説明した。

 同社のSPA化の成功モデルとして語られる婦人靴のPB(プライベートブランド)「ナンバートゥウェンティワン」は、中心価格1万1000〜1万3000円のパンプスなど百貨店が苦戦している中間層の支持を集め、売り上げ足数で1位になった。消化率も80%に達し、収益性が高いのが特徴だ。この成功モデルを「イセタンメンズ」「BPQC」「スライス・オブ・ライフ」「イセタン タータン」など他のPBに波及させる。地方店ではPBの面積シェアを20%に高める取り組みも始める。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。