デザイナーのコシノジュンコは、和太鼓の枠を超え、新境地を切り拓いたアーティスト集団「TAO」の衣装デザインを担当した。12月8、9日にBUNKAMURAオーチャードホールで行なわれる公演「火の鳥」で、モード&躍動感溢れる衣装を披露する。TAOは、極限にまで肉体を鍛え上げ、和太鼓を使った幻想的でパワフルなパフォーマンスを展開。英国で開催されている世界的な音楽・芸術の祭典「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」に出演し、1800団体のアーティストが集う中、TAOだけがチケットセールス2年連続ナンバー1(2004、05年度)という金字塔を打ち立てた。
また、コシノがTAOのために衣装提供するのは2度目で、今夏の公演でもタッグが実現している。「私は岸和田のだんじり祭りで育ったせいか、太鼓や笛の音を聞くと血が騒ぐ(笑)。躍動感のある太鼓にモードを加えることで、日本の力強さを表現できるのでは」とデザイナーのコシノジュンコ。登場する130点にも及ぶ衣装のすべてをコシノが担当している。