ニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)が8月31日、「第17回 東京ガールズコレクション 2013 AUTUMN/WINTER(以下、TGC)」のWWDジャパンのスペシャルステージで発表した。
第一幕のファーストルックで登場した壇蜜のドレスは、前から見ると花魁風だが、背中や脇がばっくり開いたセクシーな着物ドレスで、会場中を沸かせた。ニコラのキャラクターレーベル「ニコパンダ(NICOPANDA)」のモチーフが斬新に使われた。また、フィリピンの人気コスプレイヤーのアローディア・ゴセンフィアオが着用したダウンは、鈴木淳也「クロマ(chloma)」デザイナーが学生時代に作成した衣装だ。いずれも「最新の服を紹介する場=ファッションショー」の概念を打ち砕く、ニコラワールドが炸裂。その後も、若手ブランドの「ハトラ(hatra)」や、東京コレクションの代表格ブランド「ソマルタ(SOMARTA)」など、リアルクローズを中心に扱う「TGC」で、クリエイティビティの高い、クチュール系のブランドを多く扱うことで、会場に集まった延べ3万人の若い女性たちに新たな提案を投げかけていた。そのほかモデルでは、イーラン、メロディー洋子、秋元梢、麻宮彩希、カロリナ、そして、プライベートでも中の良い水原希子が登場した。
第二幕は、今年8月から本格始動した「ポップ アイコン アイコン プロジェクト トーキョー(POP ICON PROJECT TOKYO)」のステージ。原宿系の池田ひらり、渋谷系の斉藤夏海(なつぅみ)、秋葉原系の217(にいな)に加え、「アンリアレイジ」のグラデーション・ロングジャケットと、「ボーイ」「ニコパンダ」のTシャツを着こなした瑛茉ジャスミンが登場し、ニコラワールドは更に加速した。頭には「プリシラ(PRISILA)」のビビットカラーのエクステを付け、ゴシック、パンク、キャラクターファッションなど、正に同企画の主軸となる秋葉原、原宿、渋谷を体現したコーディネートを披露した。フィナーレでは、ニコラがアローディアの手を取って登場。その光景は、さながらパリコレクションで挨拶に出てくるデザイナーのように、一仕事を終えた顔付きだった。