2014年春夏ミラノコレクションが18日、開幕した。初日に見えてきたトレンドは、スポーツ、ネイチャー、トロピカルなどリラックスしたムードにつながるキーワードだ。
真っ白な空間の中に、ゴールドに輝くミラーのランウェイ。真っ白で柔らかいソファのような観客席。ゴージャスかつリラックスしたショー会場は、「グッチ(GUCCI)」の2014年春夏シーズンのムードそのものだ。
出産を終えすぐにランウェイに戻ってきたフリーダ・ジャンニーニが見せたのは、スポーツウエアをベースにしたスタイル。アイテムはTシャツやスタジャン風トップス、トラックパンツなどスポーティだが、繊細で上質な素材を使うことにより、官能的な「グッチ」ウーマンのワードローブへ昇華させている。肌が透けるメッシュのTシャツや、シルクシフォンのジャンプスーツや、スエードで部分的に切り替えたスウェット風トップスなど。
赤やオレンジの色鮮やかな曲線柄は、アールデコの寵児、エルテのイラストから引用したもの。ダボダボのバスケットボールのショートパンツもこの色柄をのせて、三角ブラが透けて見える黒いメッシュのトップスを合わせればそのままパーティでもOKだ。
着物のような打ち合わせや袖使い、平面的な"キモノカット"のひざ下カクテルドレスなど和のエッセンスもポイントで、さらりと着流すスタイリングがリラックスムードにつながっている。