アダストリアホールディングスは今日7月25日11時に、韓国子会社アダストリアコリアを通じて、トリニティアーツの「ニコアンド(NIKO AND...)」の韓国1号店をソウルの江南(カンナム)の路面にオープンした。1階、中2階、2階の3層で売り場面積は670平方メートル(204坪)。初年度売上高は6億円を目指す。オープンにあたり、木村治トリニティアーツ社長や福田泰生アダストリアエイジア社長、高木克アダストリアコリア社長らがテープカットを行なった。
オフィスや学校なども近く、ソウル有数のトラフィックがある江南地区にあることもあり、入店状況も順調で、ラグや食器などの雑貨に加え、懸念されていたウィメンズウエアもゆるっとしたワンピースやTシャツ、カットソーなどを中心に売れ始めている。ストローハットやヘアアクセなどにも興味が集まっている。
韓国では、2005年の「ユニクロ(UNIQLO)」を筆頭に、08年の「ザラ(ZARA)」、10年の「H&M」などグローバルSPAが続々と上陸し勢力を広げている。これに追随して、サムソンやイ・ランド、LGファッションなど現地企業のブランド設立も相次ぎ、SPA花盛りとなっている状態だ。今年はカナダの「ジョーフレッシュ(JOE FRESH)」と並び「ニコアンド」が上陸目玉ブランドとして話題になるなど、幸先は良好。グループで培ってきた商品調達力により、内外価格差ナシという衣料品価格を実現できている。世界から仕入れたユニークな雑貨類と衣料品とを融合したライフスタイル提案型ストアは韓国でも先進的だ。いわゆる「真似っこストア」が生まれて元祖的存在感を発揮できるか、秋に控える原宿旗艦店の成功とともに、グローバルSPAとして躍進できるかの試金石になりそうだ。