ユナイテッドアローズの2015年4?6月期決算は、売上高が前年同期比107.5%の320億9300万円、営業利益が同94.4%の27億9400万円、経常利益が同92.9%の27億9700万円、純利益が同101.2%の17億4000万円になった。売上総利益(粗利)率は、為替変動による原価の上昇と過去の在庫の消化を行った結果、2.2ポイント悪化し、54.5%になった。竹田光広・社長は、「売上高・利益とも計画通り。前期から引き継いだ在庫を消化したため、粗利率は悪化したが、6月末の期末在庫点数と既存店の売上高も前期の第4四半期に比べ、改善している。下期からはSPA業態を中心に8シーズンMDを取り入れ、きめ細かな商品政策と価格対応を柔軟に調整していく」と語った。為替の影響で原価がアップする中で、プロパー消化率を高めることで利益率を回復させる。またECが好調で売上高(単体)は同117.2%の33億2400万円になった。「先行受注会を積極的に実施した結果、人気アイテムの半分以上がネット通販で売れるようになった。これまでは実店舗に優先的に在庫を配分してきたが、システム的にも考え方的にも、在庫をきちんと振り分ける運用に変えていく」という。