ユナイテッドアローズ(UA)の子会社コーエン(板谷大作・社長)が大型店プロジェクトとして、「コーエン ジェネラル ストア」を今年9月末、西武新宿ペペにオープンする。ジェネラルストアとは、アメリカでいう「何でも扱う雑貨店」「よろず屋」という意味。「アメリカやヨーロッパ、日本の田舎の小さな町や村に行くと、街の中心の広場の前には、必ず何でも打っている『よろずや』があり、街の人たちに愛されている。今回、コーエンが展開する『コーエン ジェネラル ストア』も、まさにそういうイメージのショップでありたい。一品一品に愛情を込めた品揃え、年齢、性別を超えて必要なものが揃っている、新鮮な出合いが見つかる。来店したすべての方を魅了する、お気に入りになっていただける『よろずや』であるために、コーエンの現在と未来に秘めた可能性を注ぐ」という。
これまでの平均面積は40〜50坪で、最大面積は越谷レイクタウン店の60坪だったものを、今回の大型店では120坪に拡大。さらに、8つの新規ブランドを立ち上げて、ショップ・イン・ショップの展開も開始する。幅広い客層の来店が見込める新宿の地で、売れ筋などを検証し、可能性があれば単独店舗としてスピンアウトしていきたい考え。
「コーエン」はUAの次世代の成長を牽引するSPA型業態として2008年にデビュー。10代後半〜20代前半に向けたトラッドテイストの低価格ブランドとしてスタートしたが、郊外型ショッピングセンターなどの主力客層である20代後半〜30代を中心としたニューファミリー層に向けたMDや、楽しさのある内装デザインなどにリブランディングしてから急成長中だ。21日にオープンするマークイズみなとみらい店を含めて58店舗で、売上高は2013年1月期で57億円。前期比129%と伸びている。安定的な増収増益体質なってきたことから、新規出店を加速し、年間20店舗の出店を計画しているところ。2022年3月期を最終年度とした長期ビジョンでは、200億円を超える売上高を目指しているところだ。