全国の服飾系学校の学生を対象としたファッションデザインコンテスト「第13回YKKファスニングアワード」で、グログランテープとプリーツで"枯山水"を表現したドレスメーカー学院の安達千晶さん、キーボードとファスナーを融合したリュックでデジタル社会の現在を表現した文化服装学院の関真理(なおとし)さんが、それぞれアパレル部門とファッショングッズ部門のグランプリを獲得した。賞金100万円と副賞としてYKKファスニング賞品5万円相当を授与された。
審査員の藤田恭一氏は、アパレル部門の安達さんの作品について、「日本的な美の感覚をファッションにうまく落とし込んだ上で、3Dという現在のトレンドも表現できていた」と評価。一方、関さんの作品について、審査員でバッグデザイナーの三原英詳氏は「デザインだけでなく使い勝手も考え抜かれていて、プロダクトとしての完成度型が高かった」と評価した。
YKKファスニングアワードは、学生向けのコンテストとしては日本最大のコンテストの一つで、全国72校から5222点の応募があった。
■第13回YKKファスニングアワード受賞者
アパレル部門
グランプリ:安達千晶(ドレスメーカー学院)「枯山水」
優秀賞:石神翔平(エスモードジャポン 大阪)「Sculpture of iron」
審査員特別賞:竹口琴音(名古屋学芸大学)「マスキング」
YKK特別賞:西川遥(ディーズファッション専門学校)「女性」
ファッショングッズ部門
グランプリ:関真理(文化服装学院)「デジタルコネクション」
優秀賞:市橋郁子(東京モード学園)「Parachute Back Pack」
審査員特別賞:添野りん(文化服装学院)「うねり」
YKK特別賞:北村華英(文化服装学院)「Curvaceous」