北欧発のスポーツシューズブランド「カルフ(KARHU)」は、ブランド創立100周年を記念した復刻モデルや新作シューズなどを披露するプレゼンテーションを開催した。本国から来日したエマニュエル・アレーゼCOOがブランドの歴史やプロダクトについてのプレゼンテーションを行ったり、「カルフ」最軽量のランニングシューズ"フロウ"を使用したランニングクリニックを実施した。現在、日本ではレトロなデザインが特徴のカジュアルスニーカー"アルバトロス"(9500円)が最も売れているが、今後はランニングカテゴリーをさらに強化していく。
会場には100周年記念で復刻した名作のランニングシューズ"シンクロン"(1万7800円)も展示。1980年の発売以降、90年後半にかけて人気を博したシューレースの先端を斜めすることで小指周辺までをホールドし、フィット感を向上した設計が特徴だ。今後も96年に発売したランニングシューズ"フュージョン"や、70年代に発売して世界で100万足の販売数を記録した"チャンピオン"の復刻も予定しているという。
「カルフ」は1916年にフィンランド・ヘルシンキで創業。スキーの板や陸上競技用の槍などの製造を経て、ランニングシューズの開発を開始する。過去には3本線をトレードマークにしたシューズデザインが特徴だったが、1952年のヘルシンキオリンピック後に2本のウィスキーと少しのお金でアディダスに売却したという。現在はフィンランド語で"カルフ=熊"を基にしたデザインをはじめ、シンプルで機能性を追求したシューズやアパレルを販売する。