ファッション

「ルラ ジャパン」の発売元が講談社に決定 10月28日創刊、店頭連動型の仕掛けも多数

 日本でも人気が高いロンドン発のファッションマガジン「ルラ(Lula)」の日本版「ルラ ジャパン」の発売元が講談社に決定した。発行元はセレックで、社長であり元「ラッシュ ジャパン」編集長の鈴木和生・社長が「ルラ ジャパン」編集長を務める。創刊は10月28日で、発行部数は5万部、価格は980円(税込み)で、年2回の発売予定だ。「ミュウミュウ」のキャンペーンモデルを務めるなど注目を集めるモデルのステイシー・マーティンの起用も決定している。

 「ルラ」はUKでは"ガーリー"な雑誌として有名だが、ハイブランドも多く扱っていることから、日本版ではキャッチコピーを「大人の女性に"ときめき"を」とし、25歳以上の女性をターゲットに、「自由なクリエイションで、女性がキュンとするような、クリエイティビティの高い魅力的な雑誌を作りたい」と鈴木編集長。

 UK版のリライトが3割、日本オリジナルを7割程度に想定しており、日本語と英語を併記する予定。本国版の世界観を踏襲しつつ、日本独特の美などをコンセプトにストーリーも投入する。全国の書店やツタヤ、一部コンビニエンスストアで発売する。講談社の販売網を活用し、海外流通にも積極的に取り組んでいく。

 撮影については、ほとんどをロンドンとパリで行う。海外のフォトグラファーやヘアメイクなどの撮影チームや、日本のスタイリストなど、クリエイターたちとの協業を推進。モデルはほぼ100%海外モデルとする。「ルラ」のファンという百貨店関係者やブランドや書店の関係者なども多く、「タイアップページの作成だけでなく、ポップアップストアやコラボ商品作りなど、店頭と連動した立体的な取り組みにも力を入れる」考え。他業種との協業も積極的に仕掛ける。創刊号は当初予想を上回る集広状況で、「好感触を得ている」と鈴木編集長。来春にはオンラインサイトもオープンする予定で、「新しい出版ビジネスのあり方を模索しているところ。唯一無二のインターナショナル・マガジンを目指したい」という。

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