アッシュ・ペー・フランスが主催するファッションイベント「ルームス リンク(roomsLINK)」は10月、「ピーアールワン トレードショー(PR01. TRADE SHOW)」に名称を変更する。ピーアールワン事業部が手掛けている総合展示会やプレスルームおよびショールーム機能、イベントなど全事業の名称を統一することで、海外含めた同事業部の認知をさらに高めていく方針だ。
1番のポイントは、個性豊かなディレクターらによるショールーム形式のブースを複数設置し、総合展示会内にエリアを構築することだ。「ルームス リンク」に出展していた約150ブランドを約60ブランドに絞り、より明確なコンセプトでセレクトすることで、魅力を分かりやすく伝えていく。すでに決定しているディレクター陣は、アッシュ・ペー・フランスで卸をメインに担当している木村俊之や「カンナビス」ディレクターで音楽やアートを絡めたセレクトを行なう尾崎功樹、同ウィメンズ・ディレクターで「フリーマドンナ」や「スレトシス」などアジアブランドを育ててきた佐藤隆一、台湾を拠点に活動するトゥイ・ウェン・センの4人。ディレクターの人数は固定せず、シーズンごとに追加していく。ディレクターは、ブランドやバイヤーへのアドバイスなどブース提供だけでない繋がりを深めていく。
名称変更後、初となるイベントは10月21〜23日に開催する。さらに「ルームス リンク」を開催してきたタイペイやソウルだけでなく、バンコクなどアジア3拠点にピーアールワン事業部のプレスルームを設置。パリやニューヨークのアッシュ・ペー・フランス支局内にもプレスルーム兼ショールームを設置するなど、各都市に合うピーアールワンの機能を設けていく予定だ。グローバルなプラットフォームを構築し、各国とのスムーズな連動を行ない、ブランドやデザイナーが行き来しやすい土壌を作っていく。「ただショールームを並べるだけでなく、PRから生産まで一緒に取り組んでいけるようなトータルサービスのある展示会にしていきたい。ヨーロッパやアメリカは、商圏がエリアでまとまっているが、アジアは各国バラバラな印象を受ける。それをつなげるための仕組み作りを行なっていきたい」と松井智則ピーアールワン エグゼクティブ・ディレクター。