フランス人モデルのイネス・ド・ラ・フレサンジュ(以下イネス)がパリに新店舗をオープンし、16年ぶりに小売り業界に復帰した。ブランド「イネス・ド・ラ・フレサンジュ・パリ」の商品以外にもオリーブオイルや自転車など、自身でセレクトしたアイテムを販売する新店舗をパリのリヴ ゴーシュ地区に開店した。200平方メートルの同店は鋳物工場を改築したもので、ハンドバッグやシューズ、アイウエア、ジュエリー、スカーフ、ステーショナリーを含むライセンス全商品を初めてそろえる。
ブランド自体は2013年に復活している。素材を常に変えていきながら、ビンテージスタイルのドレスやラッフルネックのブラウスといった約60の定番アイテムをそろえ、数量限定で販売する。ファブリス・ボエ=イネス・ド・ラ・フレサンジュ・パリCEOは「商品のコストと質を真に反映した求めやすい価格設定にし、誰もが買えるオートクチュール精神のあるものにしたい」と語る。ブレザーが450〜650ユーロ(約6万2500〜約9万300円)、シャツが200〜400ユーロ(約2万7800〜約5万5600円)、トレンチコートが700〜850ユーロ(約9万7300〜11万8100円)だ。ほかにも、より求めやすい価格のTシャツやニットを販売する。今後、キッズウエアやホーム、ラゲージアイテムも展開していく予定だ。また、イネスは昨年から「ユニクロ」とコラボしている。