ファッション

「ヴィクトリア ベッカム」2014-15年秋冬NY カッティングの美しさが映えるクリーンなドレス

 「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」のフロントローには、米国版「ヴォーグ」編集長のアナ・ウィンターの隣に夫のデビッド・ベッカムと4人の子供たちが見守る姿があった。デビュー当初は注目の的が家族になることを避け、彼らがフロントローに現れることがなかっただけに、ショーを行なう環境に慣れ、着実に自信をつけてきているのがコレクションを見ても読み取れる。

 無駄なものをそぎ落とし、シンプルでクリーンなシルエットでありながらも、カッティングの美しさでブランドらしさを表現するのが、「ヴィクトリア ベッカム」の真骨頂だ。一見、前から見るとシンプルな白のドレスは、背中が大きく開いており、存在感のあるゴールドのチェーンがあしらわれている。さらにコートの後ろには、きれいなプリーツが施され、歩く度に優雅に揺れるのが印象的だ。女性のはっとさせられるような一瞬の魅力がどこにあるのかを熟知しているような服であり、ストーリーが浮かんできそうな服だ。彼女自身が日々、女性であることの美しさを探求しているのが伝わってくるコレクションだ。

 チェスターフィールドコートやベストにセンタープレスのパンツを合わせたマスキュリンなシルエットから、ゆったりしたニットにロングのプリーツスカートを合わせるフェミニンなコーディネートまで、黒や白をベースにしたシンプルなカラーパレットを中心に、今シーズン多く見られる鮮やかな赤やピンクを差し色に効かせた。

ヴィクトリア ベッカム?2014-15年秋冬コレクション 全ルック

2014-15年秋冬ニューヨークコレクション関連記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。